植物を「置く」のではなく、
暮らしに溶け込ませる
虎ノ門の小さな研究室から、都市の住まいにおける植物のあり方を問い続けています。
侘び寂びの精神は、完璧な緑を追い求めることではありません。季節の移ろい、葉の黄ばみ、
枝の伸び方をそのままに受け入れながら、空間と植物が互いに調和する状態を探すことです。
私たちは、過度な手入れをせず、植物の声に耳を傾けることを大切にしています。
植物と共に暮らすための道筋
それぞれの住まいの条件に寄り添った、実践的な道を用意しています。
私たちが大切にしていること
過剰な美しさを求めない
葉に少しの虫食い痕があっても、季節の移ろいとして受け入れる。完璧な緑より、時間とともに変わる姿を尊重します。
植物の生理を観察する
光合成の量、根の張り方、葉の硬さ。数値だけでなく、触れて、匂いを感じて、植物の今の状態を読み取る習慣を。
四季に寄り添う
日本の気候は急激です。梅雨の湿気、夏の蒸し暑さ、冬の暖房乾燥。それぞれの時期に植物が本当に必要とすることを。
虎ノ門の観察記録(ある初夏の日)
午前9時、西向きバルコニーの手すりで育つヘデラ。昨夜の雨で葉が張り、土の表面はまだ湿っている。室内のシダはレースカーテン越しの光で十分。エアコンの風が直接当たらない位置に移動した。
— 毎日の小さな記録が、植物との関係を深める
季節とともに
東京の気候を前提に、植物が今、何を必要としているかを月ごとに考えます。
3月 — 5月
新芽の季節。植え替えと軽い剪定に適す。土の乾きが早くなるので水やりの間隔を少し縮める。
6月 — 8月
梅雨と猛暑。蒸れと直射に注意。葉水を増やし、風通しを確保。強い西日は遮る。
9月 — 11月
成長が緩やかになる。肥料を減らし、冬への準備。落ち葉や枯れ枝を丁寧に取り除く。
12月 — 2月
休眠期。水やりを控えめに。暖房の乾燥と冷気から守る。室内の湿度を意識する。
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