植物と静かに
向き合う

Arch Botanical Labとは

2021年に東京・虎ノ門で始めた小さな研究室です。集合住宅の住まい手が「植物と共に暮らす」ための、具体的な方法と視点を提供しています。

私たちは「植物を飾る」ことを目的としません。和室の床の間に置くアスパラガス、玄関のヤツデ、狭いバルコニーのヘデラ。それぞれの場所で、植物がその空間の一部になる状態を探しています。

伝統的な日本庭園の精神を、現代の住環境に翻訳すること。過度に手を加えず、植物の声に耳を傾けながら、空間と植物が互いに調和するあり方を追求しています。

日本の陶器と植物

私たちの価値観

侘び寂びの美

完璧さを求めず、植物の自然な姿と季節の移ろいを尊重します。葉の黄ばみや虫食いも、時間の一部として受け入れます。

植物の生理を観察する

光合成量や土壌の状態だけでなく、葉の硬さや根の張り方を触れて確かめる。数値と感覚の両方を使います。

都市の現実を前提に

高層階の風、西日、暖房乾燥、梅雨の蒸れ。東京の集合住宅特有の条件に即した方法を提案します。

どのように考え、伝えているか

01

住まいの条件を聞く

方角、窓の大きさ、暖房の種類、家族構成。植物の適性を決めるのは、植物の種類より住環境です。

02

実際の観察を重ねる

同じ植物でも、置き場所と季節で状態は大きく変わります。数値だけでは見えない変化を、繰り返し記録します。

03

最小限の手入れを提案する

「何をしないか」を明確にします。水やりを減らす、肥料を薄くする、剪定を控える。過剰な介入が植物を弱めます。

メンバー

植物の生態を研究し、都市の住まいの中で実際に育ててきた人たちが、方法を言葉にしています。

佐藤 凛
創業者・植物生態学者

京都大学で植物生態を学び、12年にわたり日本家屋に適した植物の適性と配置を研究。著書『和の住まいに合う植物』。虎ノ門の集合住宅で自身も植物を育て続けている。

田中 悠
バルコニーガーデニング

東京の14階建てマンションで18年間、ベランダでの植物栽培を続けている。風と重量、排水の実際を踏まえた配置と植物の選び方を担当。

鈴木 葵
観察記録と執筆

日々の小さな変化を言葉にすることを専門とする。植物の状態を「感じる」ことから「伝える」ことへ。実際のトラブルと回復の記録を多く残している。

研究室から住まいへ

私たちは虎ノ門の小さな部屋で、植物の状態を毎日記録しています。得られた知見は、ガイドや個別の相談を通じて、実際に植物を育てている方々へ還元されます。

個別の相談や取材について